皆さんは、てこね寿司をご存知でしょうか。三重県の人はご存知ですね?
2021年3月18日放送の秘密のケンミンSHOWでも取り上げられました。
てこね寿司とは、三重県の志摩地方の郷土料理です。
でも「てこね」って何?どんなお寿司なの?
本日は、そんな「てこね寿司」を知りたい方に向け、てこね寿司を紹介していきたいと思います。
てこね寿司とは?
てこね寿司とは、三重県志摩地方に伝わる郷土料理です。
赤身のカツオやマグロをいった魚をタレに漬け込み、酢飯に合わせて、薬味を乗せていただくちらし寿司のような形のお寿司です。
何故「てこね」と呼ばれるのでしょう。
「てこね」と言われる理由は?
それは、三重県志摩地方のカツオ漁の漁師が、釣ったばかりの鰹をブツ切りにし、醤油をかけたものを、持参した酢飯に手でこねるようにして混ぜて食べたのが始まりと言われているためです。
手でこねるように混ぜて食べたから「てこね寿司」。
てこね寿司とは、忙しいカツオ漁師が、手間をかけずに船の上で食べる賄(まかない)、いわば「漁師飯」でした。
そんなてこね寿司は、今でも志摩地方で多くのご家庭で食べられています。
また、てこね寿司を提供するお店も多くあり、志摩地方を訪れた観光客に喜ばれています。
「ふるさとおにぎり百選」「農山漁村の郷土料理百選」にも選ばれています。
てこね寿司発祥の伊勢志摩とは
てこね寿司発祥の地・志摩とはどんなところでしょう。
皆さんが思いつくのは「カツオ」や「あわび」。多くが海産物ではないでしょうか。
また「真珠」の養殖でも有名ですね。これは真珠の養殖場として選ばれた英虞湾(あごわん)が穏やかな海流であり、あこや貝の餌になるプランクトンが豊富だった為です。
志摩地方は、美しく入り組んだ海岸「リアス式海岸」のある地としても有名です。
1946年に国立公園としても指定され、英虞湾(あごわん)に浮かぶ大小60の島々は、まさに日本の原風景とも言える絶景です。
今ではシーカヤックも盛んに行われています。
年間訪問者は1000万人を越える、日本有数の観光地・志摩地方。
そんな海と共に生きる志摩地方で有名なのは、「海女さん」ですね。
志摩地方では古くから女性も働いているため、旦那のご飯は簡単なものでいいよ、という女性への心遣いが「てこね寿司」が郷土料理として伝えられた理由の一つとも言われています。
家でも作れる?おいしいてこね寿司の作り方
てこね寿司は、現代でも志摩地方の「ハレの日」に食べられる定番のごちそうです。
「食べてみたいけど家で作れるかな?」「どうやって作るのかな?」という方に向け、ご家庭でも作れるてこね寿司の作り方の流れをまず、簡単にご紹介します。
【材料】(4人分)
【作り方】
・漬け汁を煮たたせ、覚ましておく。
・すし酢に漬け汁を大さじ2合わせる。
・炊いたご飯に、漬け汁と合わせたすし酢を混ぜ、酢飯を作る。
・薄く切ったカツオを漬け汁に15分漬け込む。
・薬味を用意し、冷めた酢飯と合わせる。
・カツオの汁気をよく切って酢飯の上に並べて完成。
元々は忙しい船の上で食べる漁師飯だったこともあり、ご家庭でも簡単に出来そうですね。
ぜひ一度、お試しください。
詳しいレシピは、農林水産省選定【郷土料理百選】をご参考にしてください。
まとめ
本日は、三重県志摩地方の郷土料理「てこね寿司」についてご紹介しました。
・てこね寿司は三重県志摩地方の郷土料理
・てこね寿司はカツオやマグロを漬けにして酢飯と混ぜて薬味をかけていただくお寿司
・てこね寿司発祥の地「志摩地方」はリアス式海岸のある土地
・てこね寿司は家庭でも作れる
という結果になりました。いかがでしたか?
家でもおいしく作れそうなてこね寿司。
ぜひ一度、皆さんも食べてみてください。
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